初めてVリーグに行ってみた in 徳島

 初めまして、VリーグジェイテクトSTINGSの徳島ホームゲームにお邪魔してきました。初観戦記念の備忘録ブログです。

まさかの初観戦が一人遠征に

 関西開催のゲームはどうしても都合が合わなくて、初観戦がまさかの四国一人遠征。もう少し近場から徐々に活動範囲を広げる予定だったのに。地理的に遠いと思っていても、意外に交通の便よかったりするんですよね。現代日本はハマりたてのオタクに優しいな。

漫画が好きでちょっと得したな

 どうせならテレビではあまり見たことがない景色を見たかったので、今回はアリーナエンド席を選択。ハイキュー!!の影山くんが「エンド側から試合を見るとセッターの面白さがわかる」と言っていたから、というのもかなり大きい理由です。チョロオタなので。
 
 ちょうどVリーグとハイキューがコラボ中なので、アプリチケットだと入場印がヒナガラスなんですよ。漫画がすきでちょっと得したな。自分の好きなものが繋がるって嬉しい。かわいいでしょって友達にすぐ自慢しました。

こんなに選手と距離が近いなんて聞いてない

 アスティとくしまは普段Perfumeイエモンのコンサートにも利用されていると聞いていたので、試合だと遠くて見えにくいかもしれないな〜なんて思いながら呑気に入場したんですが、いや、選手ちっっっっっっっっっか!!!
 
 コートがこんなに客席に近いって知らなかった。本当にもう、すぐそこに選手がいるんですよ。打球音や話し声がダイレクトに聞こえてくる。表情が見えるとかそんなレベルじゃなくて、自分の真ん前に選手が立ってる。近過ぎて萎縮してしまう……!
 画面越しじゃわからない熱気とか空気感が肌越しに伝わってくる。チームのコミュニケーションの密度とか、選手のすごい集中とか。そういう目に見えないもの。

生の迫力が本当にすごかった

 試合前の公式練習から、バンバン客席へ飛んでくる豪速球。椅子や柵に当たるたびに、鈍器で殴打したような音がする。こ、こわ〜!すご〜!なかなか味わえない非日常だ。命の危機を感じた。自分の身は自分で守らなければならない*1
 実際、スパイク練習のボールが近くの空席に当たって派手にバウンドしたんですが、ワンバンしても全然球威が落ちてない!これは本気で首に当たったらもげると思ったので、首の皮が繋がってるうちに実家の母親にLINEしました。だって四時間後に首もげてたら困るので……。
 
 でもすっごくわくわくする。才能と努力で磨きに磨いた技術を、こんなに近くで、肌で感じられるってすごいことだ。
 
 会場の空気感もすごかったな。ホームゲームだから、お客さんの大半がジェイテクトの応援をするんですよね。決まった時にドッと会場中の熱量が上がる。一体感も武器になる。「たくさんのお客さんに来て頂いて」と選手たちが言う意味がわかる気がする。だって、見渡す限りほぼ味方なんですよ。あれだけの人数に後押しされながらプレーするのは、すっごく心強いだろうな。会場全体がブースト機能搭載って感じだ。反面、プレッシャーでもあるんだろうけど。
 客側としても、大勢と一緒に強い共感を持つことはすごく楽しいし、開放的になる。ライブ、生感の良さ。一体感って不思議な高揚感があるじゃないですか。ホームで応援するって良いな。

テレビで観るのと全然違う!

 ボールの回転がはっきり見える!これがフローターサーブなのかな、とか。画面で見てる時はいまいち違いがわからなかったけれど、誰がどうボールに触れるかでこんなに速度や回転が違うんだ!と新鮮に驚いた。今まではいくら解説聞いても「どーせ経験者かアスリートしかわからんような微妙な変化やろ?知らんけど」と斜に構えてたんですが、あっ、これか〜!とピーンときた。人間の視力に感謝。
 画面越しは平面になって視覚情報量が削れるので、違いが見えやすいのは現地の良さだと思いました。解説はないので技術的な難しさはわからないんですけど、立体的に見えるおかげで違いはなんとなくわかるので。わかる!は楽しい。
 
 特にエンド側だと、うわっ今のサーブすっごい曲がった!とか軌道もはっきり見えて良かったです。同じく、完全にふかしてるサーブも。チームメイトが腕伸ばしたりしてサーバー隠すのも、ちょっと腕伸ばした程度でほんまに隠れんのかなって思ってたけど、めちゃくちゃ隠れてた。たしかにわからん。身長とかもあるんだろうな。なるほどな。選手と同じくらいの目線で、同じ方向から試合を見るっておもしろいな。
 
 セッターのトス、超〜〜〜綺麗だった!感動。たった一瞬触れただけなのに、びゅーんっと囮選手の頭上を通過するボール。緩やかな回転。その先にはちゃんと、助走を終えたスパイカーが空中で待っている。いつ相手コートとチームメイトの位置見てるんだろう。じいっと見てても、全然わかんなかったな。誰にあげるんだろうって毎回ドキドキした。
 バックトスフォームの背中の美しさ!曲げ半径測定させて!後頭部に目があるの?意味わかんないね。すごいね。あと、ここでくる〜〜?!?!というタイミングで超強気なツーくると、わっと高まる。トンデモ度胸と冷静さよ。その後、やり返しがくるとさらに好きになっちゃう。かっこよさが青天井だ。
 
 背面からだと選手の動きがよくわかるなあ。助走に入る人、ブロックフォロー構える人、後ろに押し込まれるのを予測してエンドラインまで下がる人。一瞬の攻防がいたるところにあって、とても目が足りない。ただ、どんなに頑張って見ていても、なんでそこにボール飛んでくるのがわかるの?!というレシーバーへの疑問は消えないのであった。

座席どこがいいか論争

 戦術考えながら観るなら、上から全景観る方がわかりやすいんだろうな。まんべんなくゲームを楽しみたい&配布物が欲しいならサイド側。チームの動きとか指令出してるディテールを見るならエンド側って印象でした。
 よりアトラクションっぽい楽しみ方があるのはエンドかな。ボールが飛んできやすい分、やっぱり迫力があるので。推しチームがネットの向こう側にいるセットがある分、推し選手ロックオンしたい方にはネックなのかもしれない。
 
 応援団席も座ってみたいなあ。やっぱり応援に熱入れて観ると、もっと楽しいと思うので。各々の応援も色が違っておもしろかった。お祭りだな。選手と同じように、応援団も戦いなんだなあと思ってました。援護射撃だもんな。

各チームの印象

 バレー知識ひよっこです。あまりお顔は記憶できてません。これから覚えます。覚え違いしてたらすいません。

サントリーサンバーズ

 試合中のリザーブの掛け声がとにかく元気で、すべてのスタメンを抑えて(笑)誰よりも早く喜入さんの名前を覚えてしまった。その後、俺?ってジェスチャーしながら交代に呼ばれる喜入さんにも笑った。公式HP見たらリベロになってるんですが、普通にスパイカー*2として出てましたよね?一体何者?
 
 14日ジェイテクト戦で序盤、ムセルスキーさんがあんまりノッてないのかな〜?って思ってたんですが、急にスイッチ入ったみたいに異次元の強さ見せてくる。
僕たち私たち、今から一番強い武器でバチボコに殴り合います!」みたいな応酬で、3〜4セット取り返してフルセットマッチに持ち込んだの、震えた〜!!!

ジェイテクトSTINGS

 西田くんはやっぱりすごい。圧倒的連続SAとったときのパフォーマンスに天性のカリスマ性を見た。インタビューの中身もしっかりしてるし、すごいな19歳。もはや鈍器のような打球。あのサーブを練習で受けなきゃいけないテクトやばすぎる。
 
 いけいけどんどん!な勢いのあるチームだけど、決して誰か一人だけが良いんじゃなくて、個々の力がそもそもレベル高いんだな〜!と思いました。テクト強っ!西田くん、カジースキさんもそうだけど、ラオくんとか他のチームメイトにもそれぞれにおおっとなるプレーがあった。
 
 個人的に、誰にトスあがるのか読めなかったチームって印象が残ってるんですよ。藤中選手のサーブレシーブで、高く跳ね上がったボールの落下地点には中根くんがいる、とか。あんまり専門的なことはわからないけど、藤中さんめっちゃあげるなあって思ってました。チームの安定感は、こういうところできっちり土台作れてるかどうかなんだろうな。リズムを作るレシーブなんだろうなって。あと、藤中さん何人いるの?!って混乱してたけど、今回兄弟対決だったんですね。
 
 中根くん。好きやろな、からの好きでした。お噂はかねがね伺ってたんですが、翻弄するトス回し。しかもブロックもするし、点もとる。インテル入ってる……?弓形に伸びるトスが綺麗すぎて見惚れた。え、もうかなりすごくめっちゃすき。
 そして小林みツー!きくん!もかなり気になる選手になってしまった。セッターばっかりやん!サントリー戦第5セットのツーセッター、珍しくてワクワクしました。
 
 試合後にサインボールをアンダーであげようとする西田くん、二回くらい天井の照明用鉄骨にぶつけて急転直下させてしまい、苦笑気味。ええ〜!嘘だろ〜!ってなってる西田くん、めちゃくちゃ普通の人でかわいかったな。三回目でようやくコートサイドまで飛んで行きました。
 
 お見送りの時、西田くんの周りだけ若干幅あいてたの笑った。そこがチームの0番立ち位置なの??大人組や西田くんが堂々と立ってるのに、若手選手たちがぎゅぎゅっとつめつめになってるのかわいかったな。群れの生活って感じで微笑ましかった。フォトタペストリーではみんな等間隔に立ってるのにね笑
 カジースキさんすっごい優しい笑顔で紳士〜!なのに、この人が「好きな言葉『キサマ!』」の人なんだ〜って思ったら、ふふってなっちゃった。おもしろすぎやろ。

JTサンダース広島

 地理が近いからかな?応援すごかった〜。点決まったときとか、派手でいいな。楽しいね。選手たちも深津さんを中心に、めっちゃ声出してる。タイムアウトとられた時、ちょっともう勝ちました感出てた。全体的にチーム力!って感じがある。まとまり?今回見た四チームの中で一番安定感を感じた。
 
 うわ〜!こういう時の小野寺くん!というナイスプレーに沸く。今まで、OHのお仕事なのかな〜と思ってたこともサクッと小野寺くんがやってしまうので、ポジションはチーム内の役割分担を円滑にすすめる指標であって、けっして技術の制限ではないんだな〜と思った。
 リベロの唐川さん、運動量すごかった〜!サイドラインでシャトルランしてるんか?ってくらい右へ左へ全部拾う。しかもちゃんとボールあがるの、すごいな〜!プロフィールの好きな音楽でthe pillowsのFunny Bunnyあげる人、好感度高いですね。

堺ブレイザーズ

 関田くんのトス!サーブルーティン!テレビで見たやつ!とテンション上がった。山本くんを始め、スーパーレシーブの多さ。相手サイドまで拾いに行っちゃう粘りが好きです。リベロとセッターのコミュニケーションの多さにも注目。いろいろ見えてるんだろうな。ずーーっと相談?してる。サーブ打ってもまだ喋ってるのすごいな?!って思ってました。視野の広さどうなってるの?
 
 堺といえば名物応援団と聞いてたんですが、お祭り感あって良い。楽しい〜!チアに混ざる団長にめっちゃ笑った。
 相手の勢いの時はうーん……ってなるけど、チームの集中力上がってくると本当にぐいぐい引き込まれる。崩れてても「いや堺は繋げますんで?!」みたいな気持ちになる。関西チームはついつい贔屓しちゃうな。

感想まとめ

 現地、楽しい!初めてだらけということもあって、何にでもいちいち感動してました。結末がわからないものを生で見る経験って、すごく特別。明日はもっと良いパフォーマンスをしてくれるかも!と期待してしまったら最後、もう推さずにはいられなくなっちゃう。

 観戦ついでに、小旅行もできちゃうな。ご飯も美味しいし。なんて言ってると、そのうち他の地域にも行ってしまいそうだ。
 もうすでに、熊本はまだ行ったことないなあ、なんて思いながら日程表を眺めてる自分がいる。現地観戦ってやみつきになっちゃう。そして気付けば増えているチケット。来月も楽しみだな。
 

*1:スタッフさんがいるので守られてはいます。

*2:レシーバーという扱いなのでしょうか